[レポート]第366回 市民のためのオルガンコンサート~猫も喜ぶ音楽会~

 今回、私は宝塚ベガ・ホールで開催された第366回 市民のためのオルガンコンサート~猫も喜ぶ音楽会~へ行ってきました!宝塚ベガ・ホールは阪急清荒神駅を降りてすぐのところにあります。
 ホールの前やホールの中にもMOT!の手旗やパネルを飾って下さっていました。
 今回は事前インタビューでも伺っていたように猫好きのご夫婦が出演、また、珍しいパイプオルガンの連弾を聴くことが出来るということでとても楽しみにしていました。

 お2人が登場し、まずはじめにG.F.ヘンデル《シバの女王の入城》が演奏されました。お2人が肩を並べてパイプオルガンを弾く様子に心が温かくなりました。明るめの曲調でまさに演奏会の幕開けといった感じでした。
 2曲目のG.メルケル《四手四足のためのオルガンソナタ 二短調》ではプログラムに記載されている詩と併せて、演奏を聴く形式でした。皆さん、プログラムを片手に詩を味わいながら聴きいっていらっしゃいました。

 私が今回最も印象に残ったのが3曲目のR.ディンダ《オルガン連弾のための二つの作品》です。
 この曲は《I.愛猫マックスのラグタイム》《II.愛犬チャーリーのブルース》の2つの楽章から構成されており、今回の演奏会のタイトルにもなっていたので開演前から楽しみにしていました。曲調は軽やかで可愛らしく心が弾むようなリズムを感じられました。また途中ではお2人が身体を揺らしながら音楽を表現する場面もありとてもほっこりとした心持ちになりました。
 曲間のユーモアを交えたトークでは、客席からも笑い声が聞こえてきました。

 パイプオルガンは手だけでなく足でも演奏するので、体全体で音楽を表現されていたのが印象的でした。またパイプオルガンとピアノで披露された曲では、ピアノを演奏される奥様と舞台上部でパイプオルガンを演奏される旦那様がお互いの姿を見ずとも息がぴったりで圧巻の表現力でした。
 コンサート全体を通してお客様がリラックスして楽しんでいることが伝わってくる公演でしたし、私自身もとても楽しい貴重な機会となりました。

(執筆: 西村菜々夏)