「極―縦笛と横笛が織りなす調和―」リコーダーとフルートのやさしいハーモニー 〔report〕
10月5日(木)に「極―縦笛と横笛が織りなす調和―」が豊中市立文化芸術センター 小ホールで開催されました。
この「極」は私が所属するミュージックコミュニケーション専攻が企画したコンサートで、去年ご好評を頂いて、今年はバージョンアップした形で第二弾として開催する運びになりました。
大阪音楽大学の客員教授であるリコーダー奏者の秋山滋さん、鍵盤奏者の秋山麻子さん、またフルート奏者の江戸聖一郎さんの3名が出演されました。1部が秋山滋先生と江戸聖一郎さんによるレクチャー講座、2部が演奏という2部構成です。
曲目はプラヴェの《フルートと通奏低音のためのソナタ ロ短調 作品3第2番》や、バールの《リコーダーと通奏低音のためのソナタ ト長調》、また クヴァンツの《リコーダーとフルート、通奏低音のためのソナタ ハ長調》など、なかなか普段コンサートで聴くことがない珍しい曲も演奏されました。
私はスタッフとして関わりリハーサルを聴くことができました。リコーダーとフルートの笛同士の音がどう組み合わさるのか想像がつかなかったのですが、実際に聴いてみるとリコーダー特有の柔らかみのある音とフルートの高くも優しい音が軽やかに響いており、チェンバロの伴奏も相まって綺麗なハーモニーが生まれていました。
お客様からは「普段は聴けない楽器の歴史などレクチャーしていただけるコンサートは大変有意義だった」、「昨年見た時思いがけず面白く今年も楽しかった」などのお言葉を頂きました。
この公演に春から取り組んできた私自身嬉しく感じ今年もお客様に喜んでもらえた事や、またリコーダーとフルートのあまり聴いたことがなかった組み合わせも今回の公演で鑑賞する事ができてよかったです。
(執筆:山岸 萌)