〔REPORT〕⽣オーケストラの  味は “ 贅沢な体 ”であった

 はじめに、私は音楽大学に在籍していますが「小さい頃から音楽、楽器に触れている」といった多くの人が思う音大生ではありません。そんな私が「豊中名曲シリーズ Vol.19」を聞いた素直な感想を記述します。

 豊中市立文化芸術センターで開催された、指揮/飯森 範親、チェロ/横坂 源、管弦楽/日本センチュリー交響楽団による豊中名曲シリーズ Vol.19  Pure「緑の向こう側」。
豊中名曲シリーズ は“LOVE at First Listen=ひと聴き惚れ”をコンセプトに、豊中を舞台にしたストーリーを仕立て、それとともに、夏・秋・冬・春の年4回シリーズでクラシックの名曲を演奏している。今回は秋の公演2作目でした。
 
率直に申して本コンサートはものすごく良かったです。曲のこの部分が良かった、など演奏に関しても記載したいことが山々です。ですが前述したように私は音楽に関する詳しい知識を持ち合わせていませんので「この曲がどう良かった」「この指揮者はこんな魅力があった」といった演奏に焦点を合わせた感想は今回控えます。(もっとも、この記事をお読みになっている貴方のほうがそれに詳しいと思いますので、、、)

 ではこのレポートで何を記述するのかというと、私なりに感じた生オーケストラの醍醐味を記述します。ホールに行く機会がない方や最近ホールに出向く機会が減った方にも今一度、生で音楽を聞くことの良さをお伝えできればと思います。

 コロナウイルスが蔓延し外出を控える様になってからというもの、音楽イベントに出向く機会が減った方、多くいらっしゃると思います。更には最近ではスマートフォン一つあればどこでも音楽を聞ける状態にあります。イヤホン越しに聞く音楽も身近で便利ですが実際にホールに行って聞く音楽は全くの別物でした。
 張り詰めた独特な緊張感から生まれる音楽は神秘的に感じ、体全身の響きから音楽を聴く経験は、身近に音楽が聞ける環境がありながら、わざわざホールに足を運ぶ苦労。それに対する見返りとしては十二分の感動と価値がありました。

 昨今動画配信サービスを通してコンサートを聞ける機会も増えましたが、大阪音楽大学の学生として、お客さんとしてもホールに足を運び生オーケストラを聞くことをおすすめします。オーケストラの倍音は実際行かなきゃ感じられないことばかりです。

(執筆:金城陸)