室内楽12345!までのーソロからクインテットまでー〔レポート〕

2024年10月9日(水)箕面市メイプルホール大ホールにて開催された「室内楽12345!までのーソロからクインテットまでー」に行ってきました。

コンサートのコンセプトは「1人ずつ増えていく」というものです。コンセプトを聞いた際、様々な編成の曲目の聴き比べができると楽しみでした。

出演者は、石上 真由子さん(ヴァイオリン)、水谷 晃さん( ヴァイオリン)、大山 平一郎さん( ヴィオラ)、金子 鈴太郎 さん(チェロ)、村上 淳一郎さん( ヴィオラ)の5名です。

最初の演目はセルゲイ・プロコフィエフ:《無伴奏ヴァイオリンのためのソナタニ長調Op.115(1947年)より第1楽章》ヴァイオリンのソロから始まりました。ヴァイオリンのソロ演奏はとても綺麗で華がありました。

ジャン=マリー・ルクレール:《2つのヴァイオリンのためのソナタニ長調Op.3.No.6(1730年出版)より第1~2楽章》では、石上さんと水谷さんのヴァイオリンデュオは、ソロより音に厚みがあり音楽に立体感が現れました。

W.A.モーツァルト:《ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲変ロ長調K.424(1783年)より第2楽章》では、ヴァイオリンとヴィオラの音色が溶け合うようでした。

モーリス・ラヴェル:《ヴァイオリンとチェロのためのソナタ(1920年-22年)より第2楽章》は、2つの楽器のピッチカートがとても楽しい曲でした。

そのあと、L・B・ベートーヴェン:《弦楽三重奏曲ニ長調Op.9No.2(1797年-98年)》、フランク・ブリッジ:《アイルランドの旋律《ロンドンデリーの歌》(1908年)》と続きました。

最後の曲はW.A.モーツァルト:《弦楽五重奏曲第2番ハ短調K.406(516b)(1782/87年)》です。

ヴィオラのカデンツァ部分では、石上さんのお誕生日が近いということで、「ハッピーバースデー」のメロディが挿入されていたのが印象的でした。

アンコールは、《アイルランドの旋律《ロンドンデリーの歌》(1908年)》で、暖かい雰囲気に包まれて終演となりました。

(執筆:金安理緒)