初めてのオペラ、迫真の演技と歌声に魅了され~ザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団 第61回定期演奏会

 2022年10月23日(日)大阪音楽大学「ザ・カレッジ・オペラハウス」にて、阪急宝塚線ミュージック駅伝MOT!参加公演「無人島」が公演されました。

 この公演は、〜音楽とお芝居、映像の新しい形のコンサート・オペラ〜というコンセプトがあり、新しいスタイルのオペラとなっていました。物語は、絶海の孤島に捨てられてしまった姉妹を13年越しに姉コンスタンツァの夫ジェルナンドが友人と共に探しに来るという、ラブロマンスストーリーになっています。ザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団の演奏を背景に、4人の登場人物、そして壁に映し出される映像で成立していました。

 個人的な感想として、オペラというものを初めて観たため新しい発見が多くありました。私はミュージカルを観劇したことが何度かありますが、オペラはセリフが全て歌となっており、発声法など大きく違いを感じました。

今回の公演では場面が変わらなく、ずっと同じ場所を中心に物語が進んでいきました。舞台の上には大きな岩が1つと柱が数本のみのシンプルな設計です。セットが変わらないのに物語がしっかりと進んでいくことに驚きました。

 前にも書いた通り、今回はバックに映像が常時表示されていました。オペラの歌詞(台詞)が全てドイツ語であったため、日本語字幕が映し出されていました。また、話している内容に合わせて、イラストのようなものも映し出されており、物語をわかりやすくする手助けとなっていました。

 演者さんの迫真の演技、歌声が2時間ほど続き、徐々に会場全体がその世界に引き込まれていきました。最後には演者さんや演奏者の方々に精一杯の拍手を送りました。

 MOTの公演として参加させていただき、オペラという自分の中では新しいものに出逢えたことをありがたく思います。

 公演名に「〜音楽とお芝居、映像の新しい形のコンサート・オペラ〜」と銘打たれているとおり、ザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団の演奏、4人の登場人物、そして壁に映し出される映像という3つの複合的な要素からなる新しいオペラの形を楽しむことができました。私は初めてオペラを鑑賞しましたが、オペラの台詞(ドイツ語)の日本語字幕が映し出されており、理解の手助けになりました。出演者の方々の迫真の演技、歌声に圧倒され、終演時には思わず拍手を送っていました。MOT!を通じてオペラに触れる機会をいただけて有難く思います。

(執筆:大谷慎太郎)