「ドリームコーラスコンサート」舞台裏レポート

 ドリコンの当日の役割として私は1階下手奥(舞台に近い方)の扉係(ドアマン)を担当しておりました。主に私の仕事は開演時・休憩時・終演時の扉の開閉とホール内でのお客様対応です。

 開場中はホール内で待機し、困っているお客様がいたら即時対応をしていました。上手扉担当の学生と連携をとりながら、彼女は上手から真ん中、私は下手から真ん中の客席の様子を見ていました。多くのお客様にご来場頂きましたので客席がほとんど埋まり、特に真ん中の席はほぼ満員状態でした。その時に感じた事は、宝塚さんの影響もあってか開場してすぐに来場されたお客様が多く、1階の前方の席はすぐに埋まったので後から来場されたご高齢のお客様や足が悪いお客様のご誘導が難航し、お客様が過ごしやすいと考える席へ即座にご案内するのは中々難しいなと思いました。また、公演中はロビー近くの扉付近のホール内壁に待機し、途中で来られたお客様の席誘導や休憩時の扉開閉、また写真撮影や飲食などマナーにそぐわない事をされたお客様への注意喚起対応をしておりました。

 写真撮影をされるお客様がたまにいらっしゃるそうですが、今回の公演では私自身あまり写真撮影や飲食をされるお客様はお見かけしませんでしたので、注意喚起をする事がなく少し安心しました。ただ席がほとんど埋まっていたので途中で来られたお客様を誘導する事が難しく、何とか他のお客様にご協力頂き席へご案内させて頂く事ができました。また第2部で指揮者の本山秀毅学長がオーケストラピットへ移動する時、ちょうど私が担当していた扉から登場されたのですが、私はその扉から登場される事を知らず把握できていなかったのですぐに扉を開ける事が出来ませんでした。舞台裏スタッフの方がすぐに開けて下さりスムーズに学長先生が移動される事が出来たので良かったのですが、前もって舞台裏スタッフの方と情報共有しておかないといけなかったと反省しました。

 終演後は扉の開閉とお客様がお帰りになるのを見守り、ホール内の忘れ物がないかなど席チェックを行いました。今回沢山のお客様が来場されたので落ちている物が多く、1つですが忘れ物も発見し、ロビースタッフに報告しました。ほとんど落ちていたのがアンケート用紙につけていたペンでした。

 以上の点を踏まえて、次回この役割に回った時はお席の誘導やお客様のサポートを見直し、また扉係はホールスタッフだけでなく舞台裏スタッフとも情報共有を行い、落とし物がないようお客様にペン回収の喚起を行う必要があると考えました。

 今回コンサートスタッフの扉担当やホール内でのお客様対応をさせて頂く際、全員のお客様が過ごしやすい環境で楽しく見られるように心掛けて参りました。全員が楽しく過ごせたと感じて下さったのかは分かりませんが、少しでも多くの人がこの公演を楽しむ事ができていたならとても嬉しいなと思います。

(執筆:山岸萌)