阪急沿線3校による夢の共演 ~ドリームコーラスコンサート
2022年11月26日(土)ザ・カレッジ・オペラハウスで阪急沿線3校による「ドリームコーラスコンサート」が開催されました。
大阪音楽大学合唱団、宝塚音楽学校109期本科生、関西学院グリークラブによる美しい歌声がザ・カレッジ・オペラハウスに響きました。
関西学院グリークラブは男声合唱団であり、男性らしい低く安定した歌声でありながらも透き通ったメロディーが心地よい合唱でした。
今年の全日本合唱コンクールにて披露された『Agnus Dei =空海・真言・絶唱』は感情や世界観をすべて声で表現され観客は曲の世界観に引き込まれました。
部員一人ひとりの精神的調和を目指すことで生まれる独自のハーモニー「関学トーン」とアメリカを中心に発展した独特のアカペラ四部合唱のスタイル「バーバーショップ・スタイル」に、振り付けの演出がはいった演奏をひろういただきました。自由に歌を楽しんでる姿を見ていると、思わず自分も混じって歌い出したくなるような気持ちが高ぶるプログラムでした。
宝塚音楽学校109期本科生の合唱は学生ならではの若さ溢れる女声合唱であり、特に奄美大島の島唄『六調』は沖縄の独特のスケール、音の跳躍を巧みに歌い上げていました。
ダンスステージでは宝塚音楽学校で学ぶバレエが中心となる振付が入り、指先から足先まで可憐で動きが全て揃っているのが素晴らしかったです。彼女たちから音楽の楽しさがとても伝わってきた舞台でした。宝塚音楽学校第109期本科生は、2023年4 月22 日(土)より宝塚大劇場にて開催される「雪組公演」で初舞台を踏む予定です。彼女たちの初舞台、とても楽しみです。
大阪音楽大学合唱団の世俗カンタータ『カルミナ・ブラーナ』は2台ピアノと打楽器の編曲版での演奏でした。2台のピアノとティンパニの一音により、前半の楽しい雰囲気のプログラムとは打って変わり、一気に緊張感のある重苦しい雰囲気に変わりました。
歌声と打楽器アンサンブルのハーモニーはかなりの迫力があり、圧巻のステージでした。
大阪音楽大学吹奏楽団が演奏した『アルメニアン・ダンス パート1』は合唱曲とはまた違う迫力があり、素晴らしい演奏でした。
A・リードならではの和音で響くファンファーレから木管楽器の連符を優雅に聴かせ、非常にエネルギッシュな演奏でした。
最後に関西学院大学グリークラブと大阪音楽大学合唱団、大阪音楽大学吹奏楽団の合同演奏で幕を閉じました。
それぞれ合唱団の歌声が混じり合った演奏はこれまでにない特別感を感じました。このコロナ禍の中、演奏会が減り合唱や吹奏楽を聴く機会がなくなっていまいしたが音楽で活躍する学生たちの生の演奏を聴き感動し、とても心が満たされました。
長いカーテンコールが終わり、観客はホールスタッフにお礼を言う方も多くこの公演に満足している様子でした。
(執筆:砂田奏音)