親子で楽しむ常翔コンサート〔report〕

2024年11月4日(月・祝)、「親子で楽しむ常翔コンサート」が開催されました。会場の常翔ホール(大阪工業大学 梅田キャンパス OIT梅田タワー)には、13時の開演を待ちきれない多くの親子が集まりました。小さなお子さんのいる家族から音楽ファンまで幅広く楽しんでもらうことを目指したこのコンサートは、常翔学園創立100周年記念行事の中でも特に好評だったことから、2022年以来開催され続けています。

ソプラノの岡坊久美子さん、禅定由理さん、西田真由子さん、バリトンの福嶋勲さん、ヴァイオリンの堀江恵太さん、パーカッションの宮原和男さん、ピアノの禅定佳隆さん、計7名の演奏家が集まる舞台はとても華やかで、大学生の私も時間が経つのを忘れて楽しみました。

オープニングの《ぼよよん行進曲》に続く第一部は、「不思議な森への大遠足」がテーマ。プロの声楽家たちの歌声に子どもたちの元気いっぱいな声が重なります。《大きな栗の木の下で》や《おべんとうばこのうた》ではお馴染みの振り付けも交え、会場みんなで遊び歌を楽しみました。

「星からの贈りもの」と題した第二部では、《きらきら星》など子どもたちにも馴染み深い曲から、《昴》や《銀河鉄道 999》などの大人の心に響く名曲まで幅広く演奏されました。

コンサート後半は当日集まった有志の子どもたちによるドレミパイプの演奏でスタートし、第三部「スタジオ・ジブリ大集合!」へと続きます。ここでは福嶋さん(バリトン)が昨年に引き続き新しい楽器に挑戦し、今回はピアニカのように息を吹き込み演奏する鍵盤楽器、アンデスが登場しました。そのリコーダーのような不思議な音色にみんなで耳を澄ませました。

第四部のテーマは「聴いてびっくり♪珠玉のミュージカル」。「リトル・マーメイド」より《パート・オブ・ユア・ワールド》や「アナと雪の女王」より《レット・イット・ゴー》などの有名曲が並びます。衣装や小道具にもこだわった目にも耳にも楽しい演出で、会場の熱気はピークに達し、最後はメンバー全員による《ビューティフル・ネーム》の演奏で幕を閉じました。

この日演奏した曲はなんと40曲以上。幅広い選曲と、プロの演奏家の歌声や楽器の音色に、子どもも大人も大満足のコンサートとなりました。

(執筆:太田朱音)